『甲府ジュエリー産地バスツアー:2017・春」レポート

今回で12回目、プレツアーから含めると15回は超えると思われる
山梨県庁主催の『ジュエリー産地ツアー』。
今回もジュエリー研究会ムスブは、コンダクターとしてご協力させていただきました。

朝8:50 県職員の倉澤さんが待つ直通バスのもとへ、参加者が続々と集まります。
今回は日帰りツアーで、訪問先がギュッと凝縮。定員20名は速攻で満員御礼です。
ジュエリークリエイター、デザイナー、コーディネーターなどなど、
天然石に関心の高い、熱いハートの参加者さんたちが集いました。

1つ目の訪問先は網倉天然石。
原石の仕入れのために今もブラジルまで社長自らが出向くという
天然石の殿堂です。良い石を仕入れるための、他のバイヤーとの争奪戦の様子を
網倉社長がニコニコ笑顔で語ってくださいます。
「ちょうど今、やってますよ、見ますか?」と
急きょ、染色する前の「生(なま)」と呼ばれる瑪瑙の原石を
薄く加工しやすい厚さにスライスする様子も見学できました。

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お昼は山梨といえばの名物「ほうとう」。
見てくださいこのボリューム(これはかぼちゃほうとう)
かぼちゃのみならず、大根、人参も同等のボリュームで参戦です。
上に散らされた山菜も豪快なこと。

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2つ目の訪問先はシミズ貴石。
良質の原石を多種ストックしており、この中から好みの原石を選び、
「この模様のあたりを」と具体的に指定して研磨をリクエスト出来るのが
クリエイターから大好評。そして、なんといっても強みはその手摺りの技。
清水幸雄専務は、手摺りで180面体の桔梗カットを生み出す「神の手」として
知られています。
その清水専務が研磨工程を軽妙にトークしながら、手摺りで見事なクォーツの
ファセットカットを磨き上げました。(写真上から順に荒削り→磨き上げ)

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3つ目の訪問先は、父(悦二さん)&息子兄弟(康二さん・亘さん)と
親子二代にわたり、手摺りの技術を守る詫間宝石彫刻。
康二さんが彫金の勉強をしていたこともあって非常にジュエリー作りの知識が豊富なため、おもしろいジュエリーが生み出せると、コラボレーションのオファーも多い会社さんです。ふつう、石付きのジュエリーというと「枠に合わせて石を選ぶ」「石に合わせて枠を選ぶ」
と、どちらかにデザインが制約されるものですが、こちらではカットやシェイプも自在にできることから、「石も枠も」イチからデザインできるのが魅力です。

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そして、詫間宝石彫刻から徒歩30秒の距離にある貴石彫刻オオヨリへ。
こちらも父(芳朗さん)と息子(智彦さん)の親子2代で手摺り研磨をされています。
甲府駅そばでTo LABOというアトリエショップを展開し、オリジナルジュエリーも手掛けているだけあって、発想が柔軟、しかもこのほんわか笑顔。
多くのクリエイターさんの救世主的な研磨士です。

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4つ目の訪問先はタカノ貴石工芸。
原石の仕入れから製造、石留めまで一貫して制作できるのが強みです。
貝の研磨も豊富で、今回もちょうどペンダントのパーツになるという、
シロチョウ貝を研磨されていました。
あらためて、こうした小さな手技が集まってジュエリーはできるのだなあと実感。
そして嬉しいニュース。以前、ツアーでお邪魔したとき、同じようにシロチョウ貝を研磨していた職人さんが先ごろ史上最年少で山梨ジュエリーマスターに就任したということ。
若い人が着実にジュエリーの技術を積み重ねていくというニュースは
なんとも心がホカホカするものです。

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そしてツアー最後は、甲府駅そばのイタリアンレストランにて、
職人さんたちと交流会です。あちこちのテーブルで情報交換のいい輪がつながりました。
お楽しみは清水幸雄専務自らが手摺りした水晶を賞品にした大ジャンケン大会。この盛り上がることと言ったら!

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名残は尽きませんが、20時に閉会して直行バスで一路新宿へ。
手を振り見送ってくださる職人の皆さんが、直後に道を横断して居酒屋さんへと消える姿を目撃しました(笑)。
こうした職人の皆さんの仲の良さが、ツアー参加者にとっても心地よく、また、ビジネスの面でもオーダーしやすさに繋がるのだと思います。
(「あ、これはうちよりも〇〇さんのほうが得意だから紹介しましょうか、みたいな)

この濃密なツアーに尽力くださった山梨県庁さま、職人の皆さま、
本当にありがとうございました。こうした繋がりの一つ一つが、
きっと日本のジュエリーにいい風を吹かせることと思います。

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