『甲府ジュエリー産地バスツアー:2017・春」レポート

今回で12回目、プレツアーから含めると15回は超えると思われる
山梨県庁主催の『ジュエリー産地ツアー』。
今回もジュエリー研究会ムスブは、コンダクターとしてご協力させていただきました。

朝8:50 県職員の倉澤さんが待つ直通バスのもとへ、参加者が続々と集まります。
今回は日帰りツアーで、訪問先がギュッと凝縮。定員20名は速攻で満員御礼です。
ジュエリークリエイター、デザイナー、コーディネーターなどなど、
天然石に関心の高い、熱いハートの参加者さんたちが集いました。

1つ目の訪問先は網倉天然石。
原石の仕入れのために今もブラジルまで社長自らが出向くという
天然石の殿堂です。良い石を仕入れるための、他のバイヤーとの争奪戦の様子を
網倉社長がニコニコ笑顔で語ってくださいます。
「ちょうど今、やってますよ、見ますか?」と
急きょ、染色する前の「生(なま)」と呼ばれる瑪瑙の原石を
薄く加工しやすい厚さにスライスする様子も見学できました。

IMG_3422

IMG_3425 (683x1024)

IMG_8855 (768x1024)IMG_8847 (2) (1024x768)
お昼は山梨といえばの名物「ほうとう」。
見てくださいこのボリューム(これはかぼちゃほうとう)
かぼちゃのみならず、大根、人参も同等のボリュームで参戦です。
上に散らされた山菜も豪快なこと。

IMG_8859 (768x1024)

2つ目の訪問先はシミズ貴石。
良質の原石を多種ストックしており、この中から好みの原石を選び、
「この模様のあたりを」と具体的に指定して研磨をリクエスト出来るのが
クリエイターから大好評。そして、なんといっても強みはその手摺りの技。
清水幸雄専務は、手摺りで180面体の桔梗カットを生み出す「神の手」として
知られています。
その清水専務が研磨工程を軽妙にトークしながら、手摺りで見事なクォーツの
ファセットカットを磨き上げました。(写真上から順に荒削り→磨き上げ)

IMG_8891 (768x1024)

IMG_8897 (2) (768x1024)

IMG_8900 (2) (1024x768)

IMG_8896 (768x1024)

IMG_8877 (768x1024)

3つ目の訪問先は、父(悦二さん)&息子兄弟(康二さん・亘さん)と
親子二代にわたり、手摺りの技術を守る詫間宝石彫刻。
康二さんが彫金の勉強をしていたこともあって非常にジュエリー作りの知識が豊富なため、おもしろいジュエリーが生み出せると、コラボレーションのオファーも多い会社さんです。ふつう、石付きのジュエリーというと「枠に合わせて石を選ぶ」「石に合わせて枠を選ぶ」
と、どちらかにデザインが制約されるものですが、こちらではカットやシェイプも自在にできることから、「石も枠も」イチからデザインできるのが魅力です。

IMG_3433 (1024x683) IMG_3435 (1024x683)

IMG_8866 (768x1024)

そして、詫間宝石彫刻から徒歩30秒の距離にある貴石彫刻オオヨリへ。
こちらも父(芳朗さん)と息子(智彦さん)の親子2代で手摺り研磨をされています。
甲府駅そばでTo LABOというアトリエショップを展開し、オリジナルジュエリーも手掛けているだけあって、発想が柔軟、しかもこのほんわか笑顔。
多くのクリエイターさんの救世主的な研磨士です。

IMG_3437 (2) (1024x683)

IMG_8871 (768x1024)
IMG_8869 (768x1024)

4つ目の訪問先はタカノ貴石工芸。
原石の仕入れから製造、石留めまで一貫して制作できるのが強みです。
貝の研磨も豊富で、今回もちょうどペンダントのパーツになるという、
シロチョウ貝を研磨されていました。
あらためて、こうした小さな手技が集まってジュエリーはできるのだなあと実感。
そして嬉しいニュース。以前、ツアーでお邪魔したとき、同じようにシロチョウ貝を研磨していた職人さんが先ごろ史上最年少で山梨ジュエリーマスターに就任したということ。
若い人が着実にジュエリーの技術を積み重ねていくというニュースは
なんとも心がホカホカするものです。

IMG_8904 (768x1024)

IMG_8906 (2) (768x1024)

そしてツアー最後は、甲府駅そばのイタリアンレストランにて、
職人さんたちと交流会です。あちこちのテーブルで情報交換のいい輪がつながりました。
お楽しみは清水幸雄専務自らが手摺りした水晶を賞品にした大ジャンケン大会。この盛り上がることと言ったら!

IMG_3445 (1024x683) (2)

IMG_3449 (2) (1024x683)

名残は尽きませんが、20時に閉会して直行バスで一路新宿へ。
手を振り見送ってくださる職人の皆さんが、直後に道を横断して居酒屋さんへと消える姿を目撃しました(笑)。
こうした職人の皆さんの仲の良さが、ツアー参加者にとっても心地よく、また、ビジネスの面でもオーダーしやすさに繋がるのだと思います。
(「あ、これはうちよりも〇〇さんのほうが得意だから紹介しましょうか、みたいな)

この濃密なツアーに尽力くださった山梨県庁さま、職人の皆さま、
本当にありがとうございました。こうした繋がりの一つ一つが、
きっと日本のジュエリーにいい風を吹かせることと思います。

カテゴリー: ムスブスタッフブログを読む | コメントする

『甲府ジュエリー産地バスツアー』開催します!

今年も開催します!山梨県主宰、台東デザイナーズビレッジ、ジュエリー研究会ムスブ、
山梨県水晶宝飾協同組合協力のバスツアーです。

宝石研磨や金属加工などの職人たちの工房を巡る、産地ならではの企画です。
往復のバス代(新宿西口発)などの交通費が無料というのも魅力、
今回は訪問先をギュッと凝縮、日帰りで参加しやすいツアーになっています。

【日 程】
 平成29年3月22日(水)

 9:00新宿駅西口出発、22:00新宿駅西口着(予定)
(ムスブスタッフの宮坂もコーディネーターとして参加します。お気軽にお声がけください!)

086

088

132

085
*このほか、過去のツアーの様子はこのサイトでご紹介しています。ページをスクロールください

〔対象〕
■甲府の宝石産業に関心のある方 ■自分のデザインを形にしたい方
■発注の仕方が分からない方、ジュエリー作りのパートナーを探している方、
■ショップやバイヤーの方も大歓迎です。

【行程(予定)】
9:00 新宿駅西口出発
(集合場所など詳細は申込み後、別途案内いたします)
・(有)網倉天然石(多種類の石を扱い、県内外のデザイナーとの取引も多数)
・貴石彫刻オオヨリ(水晶などへの繊細な彫刻、研磨を活かした新しいジュエリーづくり)
・詫間宝石彫刻(ダイナミックな彫刻と貴金属加工。デザイナーとのコラボ多数)
・(株)シミズ貴石(ファセットカットの名人がいる工房、多数仕入れた原石から加工依頼可)
・(有)タカノ貴石工芸(原石の仕入れから、ジュエリーとしての完成品まで一貫生産できる企業力)
・交流会(各工房の職人への相談などができます)
22:00 新宿駅西口着

【留意事項】
・新宿への帰着時間については、交通状況等により前後することがあります
ので予めご了承ください。
・巡る工房等を予告なく変更する場合もございますので予めご了承ください。

【募集定員】
15名程度
※基本的に産地企業の取引対象となり得る業界関係者に限らせていただきます
※先着受付

【参加費用】
往復のバス代などの交通費は無料です。
食事代(交流会は¥4,000程度)は自己負担

詳細 https://www.pref.yamanashi.jp/chiikisng/jewelry_tour/h28no1.html

【お申込み】
県 HP http://www.pref.yamanashi.jp/chiikisng/jewelry_tour/1407/entry-formh28.html
にある申込みフォームにて3/14(火)までにお申し込みください。
フォームでの申込みが出来ない方は下記問い合わせ先までご連絡ください。

【お問合せ】
山梨県地域産業振興課 倉澤・渡邉
kurasawa-ysp@pref.yamanashi.lg.jp
TEL055-223-1543

カテゴリー: ムスブスタッフブログを読む | コメントする

第20回セミナー&懇親会開催しました

 

2月3日18:30~、台東デザイナーズビレッジにて
『 ジュエリーのデザインって何なのか、分かってる? 』を開催しました。

講師の松田充弘さん(株式会社ジオノ代表)は黒のスーツにパープルのストール、
シルバーグレーの髪の毛を後ろでキュッと結んだダンディな出で立ち。
「あと2年でまた年男」と笑う若々しさからは
“いくつの年男だろう?”と一瞬ハテ?と思うほど。

「聞きにきてくれた皆さんが、ジュエリーのデザインって面白いな、
こういうことがヒントになるのか、と思うきっかけの会になれたら」
と、事前の打ち合わせでも話されていた松田さん。
当日の配布用につくってくださったレジメには
「デザインについてもっと学ぼう」「やられちゃったデザイン」「デザインの可能性」と題されたコンテンツが並びます。

「ジュエリーを見ているだけではデザインの勉強にはならない。
プロダクトデザインもとても勉強になる」
「このいい色をどうやったら出せるんだろうと考えたときに
そうだ、塗装だと思ったんですね。そんなのあり得ないと言われたけど、
『何千万円もするベンツだって塗装でしょ』と説得してね・・」
などなど、
デザインのヒントと、実作業面でのヒントの両方が凝縮したセミナーに。

「実物を見たほうが分かりやすいでしょう」と、自作のハイジュエリーや、
少し手頃な価格帯で大ヒットしたジュエリーを多数お持ちくださり、場内回覧のハンドリング会ともなりました。

セミナー終了後は近くの中華料理屋さんに場所を移しての交流会。
松田さんを囲み食べて飲んで、ジュエリー談義の尽きない夜となりました。

カテゴリー: ムスブスタッフブログを読む | コメントする

ムスブ観賞会 飯野一朗退任記念展「彫金の風景」開催しました

晴天がまぶしい1月16日、ジュエリー研究会ムスブ特別鑑賞会
『 飯野一朗退任記念展「彫金の風景」』開催しました。
そうそうに定員20名の満員御礼となった鑑賞会、飯野先生と一緒に会場をまわり、
作品について解説いただきました。

「彫金は冷たい、固いが定説。だからあえて“冷たくない、固くないものを作った”」
「イイノブルー」の異名を持つ美しい独特のコバルトブルーや、
金や銀の箔と混ざり合った独特な色出しの秘密、
創作のインスピレーションなどなど
貴重な裏話を少しはにかみながら話してくださった飯野先生。

和紙と金属を合わせたブローチや
まるで布目のようなテクスチャーの膨らみがリアルなリボンブローチ、
バナナや富士山がモチーフとなった可愛い作品もあり、
先生のお茶目な一面もお見受けしました。
彫金の自由さ、幅広さを体感した鑑賞会となりました。

カテゴリー: ムスブスタッフブログを読む | コメントする

第20回セミナー&懇親会のお知らせ

(タイトル)

『 ジュエリーのデザインって何なのか、

            分かってる? 』

  講師:松田充弘さん(株式会社ジオノ代表)

 〔開催日〕2017年2月3日(金)

      18:30~20:00 

   (受付)18:00~ *今回は金曜日夜の開催です。ご注意ください。

mitsuhiro_designer

〔内容〕
戦後大きく発展を遂げた、日本のジュエリーとともに歩み続けて50余年。
ジュエリーデザイナーであり、卓越したジュエリー職人でもある松田充弘さんは、
“ジュエリーって何だろう、ジュエリーをデザインすることって何だろう”と
いつも考え続けてきたと話します。
「世の中には宝石の周りにゴテゴテと飾りをつけて、
付加価値を上げようとしているジュエリーも多くあるよね。
ジュエリーのデザインって何なのか分かってるの?と思うことがよくある」
今回のムスブセミナーでは、
これまでの松田さんが手がけたジュエリーについての裏話や、
ジュエリーデザイナーとして、
どのように他社ブランドと仕事を進めてきたかといったご経験談とともに、
「デザインの発想ベース(どんなところからジュエリーデザインは生まれるか)」
「ジュエリーデザインをするには、こういうことを勉強しておいたほうがいいよ!」
をお話しいただきます。

〔講師プロフィール〕
ジュエリデザイナー。1946年愛知県生まれ。桑沢デザイン研究所インダストリアルデザイン研究科卒業後、ジュエリー制作・デザインに研鑽を積み82年に株式会社ジオノを設立。スタージュエリーをはじめ、戦後目覚ましい成長を見せる日本のジュエリーブランドの企画・デザイン・制作に数多く携わるほか、卓越した制作力を見込まれ、海外高級ブランドジュエリーの駆け込み寺としても知られる。オリジナルのジュエリーラインも定期的に発表する一方、自身のアトリエでは若手を多く採用し、後継者指導にも力を注ぐ。
JJAジュエリーアワード審査員。

株式会社ジオノ http://www.giono.jp/

〔会場〕
台東デザイナーズビレッジ
http://www.designers-village.com/
東京都台東区小島2-9-10

〔参加費〕
2500円

〔募集人数〕
50名程度


セミナー終了後、近くの中華料理屋さんで講師を交えての懇親会を開催します。
講師にセミナー中できなかったご質問をお尋ねいただいたり、
皆さまのお仕事に繋がる出会いの場になればと思います。
お名刺やブランドリリース等ありましたらお持ちください。
*参加は希望者のみ、懇親会の参加のみも可です。

〔懇親会開催時間〕
20:15~21:30

〔懇親会参加費〕
3,000円予定(料理・ドリンク代込み)

〔参加申し込み方法〕
メールもしくはFAXでお申込ください。
(メールタイトル「ムスブ20回参加申し込み」でお願いします)
*記載事項*
1) お名前(フリガナ)
2) ご職業・ご所属
3) メールアドレス
4) ご住所・電話番号
5) 参加内容(懇親会の参加の有無/デザビレ居住者の方は明記ください。
デザビレ居住者の方はセミナー料は無料です。懇親会費のみお願いします)

〔申し込み先〕
info@jewelry-musubu.com
fax: 03-3409-8874

*お申込みくださった方には必ずご返信を申し上げます。もし、3日経っても事務局からの受付完了通知が
ない場合、送信のトラブルが考えられます。お手数ですが、もう一度事務局宛てにメールもしくはファックスにてご連絡ください。

カテゴリー: ムスブスタッフブログを読む | コメントする