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COLUMNコラム

 
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2025注目の美術展

■「The Art of Jewellery」
会場:ロッテミュージアム (韓国/ソウル)
LOTTE MUSEUM OF ART – LOMA
会期:2024年12月6日~2025年3月16日

韓国・ソウルのロッテタワー7階に造られた「ロッテミュージアム」。3月16日まで「The Art of Jewellery」が開催中です。

「ソウルのロッテミュージアム(LOMA)において、アルビオンアートコレクションからのジュエリーのみで構成された展覧会「The Art of Jewellery」が開催中です。古代から20世紀半ばまでの歴史的なジュエリー208点余りを紹介する本展は、その質と歴史的な重要性、そしてその幅広さにおいて世界的にも例のないものです。隈研吾建築都市設計事務所に手掛けていただいた会場構成はドラマチックでありながら、繊細に一つ一つの作品を際立たせるものです。たいへん貴重な機会となっておりますので、ぜひ足をお運び下さい。」(アルビオンアートHPより)

下のセクションタイトルはミュージアムサイトからの翻訳ですが、いかに層の厚い貴重な展示がそろっているかが伺えます。とくにセクション8の「クロス」。これも展示されたか!と唸りました。ご都合のつかれる方はぜひ!おすすめの展覧会です。

セクション1 古代、中世、ルネッサンス 神から人類へ、美の憧れの始まり
セクション2 17~18世紀の美の神髄 エカチェリーナ2世のジュエリーコレクション
セクション3 19世紀 新古典主義の復活
セクション4 アールヌーボー、ベルエポック 新しい時代とロマン主義
セクション5 アールデコ調 美しいデザインの出現
セクション6 リング 永遠の愛の約束 16~18世紀の指輪のコレクション
セクション7 ティアラ 荘厳と高貴さの象徴
セクション8 クロス イエスの魂を宿す十字架

→website
https://www.lottemuseum.com/en

■「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
会期:2025年1月25日~4月6日

ニューヨークのブルックリン博物館は開館して7年後の1902年に古代エジプト遺物を購入、以来、発掘調査にも参加しアメリカ最大級の古代エジプトコレクションを有するそう。
そんなコレクションの中から選りすぐりの150点を展示する展覧会。中でも、ジュエリーの面から大注目は
〇《クフ王の名前が彫られた指輪》」(前664〜前404年)
〇人頭を持つ鳥「バー」(←霊魂の象徴とされている)をモチーフとしたターコイズが美しい護符
ラピスラズリなど多種のビーズが美しい胸飾りも展示される模様です。

→website
https://egypt-brooklyn.exhibit.jp/

■「生誕150年記念 上村松園」
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
会期:2025年3月29日(土)〜6月1日(日) 57日間
前期:3月29日(土)~5月11日(日)、後期:5月13日(火)~6月1日(日)

上村松園(1875ー1949)が描く美しい女性は、目の覚めるような色使いと光が透けるような透明感が秀逸です。作品は同時に、髪飾りや着物など、当時の女性の衣装風俗の貴重な史料でもあります。
「京都に生まれた上村松園(1875–1949)は、美人画の第一人者として知られます。伝統を学びながら独自の人物表現を切り拓き、生涯にわたり理想の女性像を追い求めて描きました。それらの気品ある清澄な女性像の数々は、今日も観る者に深い感銘を与えます。60年間におよぶ画業を貫き、近代美術史に揺るがない足跡を残した松園は、日本における女性芸術家のパイオニアとしての位置づけも重要です。
松園が誕生して150年の節目を迎えるこの回顧展では、優れた作品群をご紹介します。《母子》(重要文化財、東京国立近代美術館蔵)、《序の舞》(重要文化財、東京藝術大学蔵)などの代表作をはじめ、初期から晩年までの100件を超える優品を展示して、その魅力に迫ります。
日本女性の凛とした強さや愛らしさ、伝統芸能に親しむ姿、暮らしの懐かしい情景など、その絵筆がとらえた女性美のうちに、松園がめざした豊かな表現世界をお楽しみいただきます。」(公式サイトより)

→website
https://art.nikkei.com/shoen/

■「時代を映す錦絵ー浮世絵師が描いた幕末・明治ー」
会場:国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町 117
会期:2025年3月25日(火)~5月6日(火・休)

幕末・明治の世相が描かれた浮世絵にフォーカスした展覧会です。とくに興味深いのはこちらのコーナー。当時の装いを知ることができる好資料として学びがあります。
「7.横浜絵
通商条約をもとに開港し、急速に貿易都市としての体裁を整えていく横浜の町の景観や風俗は江戸の人々にとっても関心の的で錦絵の新たな画題となります。横浜をテーマにしたこうした錦絵は万延元年(1860)から翌文久元年(1861)をピークに大量に出版され、今日、横浜絵(横浜浮世絵とも)と呼ばれています。この章では横浜絵の中から代表的な画題のものを紹介します。」
「9.開化絵とその周辺
明治維新により急速に変貌していく東京の町や風俗は、錦絵の好画題となり、それらは今日、「開化絵」と呼ばれています。新しく名所となった擬洋風建築や鉄道、多くの観覧者を集めた博覧会などが華美な色彩を用いて描き出されています。そうした作例を紹介するとともに、それらとは対照的に繊細な彩色で抒情的に開化の東京を表現した小林清親の「光線画」も展示します」(公式HPより)

→website
https://www.rekihaku.ac.jp/event/2025_exhibitions_kikaku_nishiki.html

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