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甲府市主催『甲府ジュエリー産地ツーリズム マッチングバスツアー』2022開催レポート

2022年7月13日、甲府市主催『甲府ジュエリー産地ツーリズム マッチングバスツアー』2022を開催しました。
集合は朝8時40分。雨降る中の受付となり、天候が心配されましたが、バスで甲府に向かううちにみるみる回復。
今回はとりわけたくさんの応募をいただき、天然石人気、甲府の手摺り人気を感じます。

 

しおりの表紙は甲府市オリジナルのジュエリーキティちゃん。それをバスと組み合わせた今回のツアーオリジナルのキティちゃんで飾りました(サンリオ承認済み)。

 

 

今回はとりわけ多くのお申込みをいただき、選考させていただいた19名様にご参加いただきました。
甲府市についてからは2つのチームに分かれてジュエリーミュージアムとシミズ貴石をまわります。

県内の鉱山から採掘された日本式双晶=通称「ハート水晶」(山梨大学所蔵)の撮影が特別に許可。見に来たカップルは分かれない――という伝説ができるといいな、だそうです。

シミズ貴石では手摺りのマエストロ・清水幸雄さんが研磨の解説をしながら手を休めずに一気にファセットカットを磨き上げます。
曇った原石が最終的にピカリと輝く変化に歓声が上がります。右下は北海道の稲倉石鉱山で採れたロードクロサイト。研磨するとかわいいピンク色に光る、シミズさんの人気ストーンです。

 

手摺りで仕上げられたプリンセスカットのピンクアメシスト

かいてらすで開催中のジェムストーンフェア(1日目)にも立ち寄りました。
ここは会場は決して広くなく、出展数もIJTなどに比べると少ないですが、ここにしか出ない会社さんもあり
じっくりと面白いものがバイイング出来る機会。
なのに「時間が足りない!」と皆様からお叱りが。後ろ髪をひかれつつ、次の訪問先へ。

詫間宝石彫刻はジュエリーブランドとのコラボレーションも多い、提案型の社内一貫型工房。研磨を含めジュエリーの出来上がりイメージから逆算してさまざまな制作提案を行う頼りがいのある工房です。

 

研磨場の向かいにはこれまでの作品を並べた、とてもお洒落なギャラリーがあります。ブランド構築に悩むクリエイターさんへのアドバイスも詫間康二さんからビシバシと。目からウロコの参加者さんも多かったようです。

 

詫間さんの工房のほど近いところにあるのが貴石彫刻オオヨリ。お父さんの芳朗さんは2020年に黄綬褒章された「現代の名工」です。

息子の智彦さんは手摺りの可能性に挑戦する若手職人。戦後、米軍向けのお土産でも大人気だった「五重塔」の水晶(左下)にインスパイアされ、「星」の水晶(右下)を生み出しました。

ツアー最後の行程は、甲府市役所に戻って甲府ー東京で2拠点生活をスタートさせた(株)janukaの中村穣さんによるセミナーです。

ブランド成長のヒストリーや店舗運営の仕方、甲府でクリエイトする魅力などをお話しいただきました。

中村さんご自身も、甲府とのつながりが強くなったルーツは2015年に参加したこのバスツアーだったといいます。「まさか移住するとは、でもおすすめですよ」と中村さん。

主催が山梨県👉甲府市へ移行して初めてのバスツアー。市内の運行や工房さんとのアポイントメントなど、甲府市商工課さんが全面的に取り仕切ってくださいました。甲府市、受け入れてくださった工房皆様のご尽力で充実のツアーに。
ご自身のビジネスと甲府のジュエリー産業とのマッチング、思いを巡らす機会となった参加者さんも多い模様です。

次回は来年開催を予定しています。ぜひまたツアーでお会いしましょう。

 

イベント詳細

イベント名
『甲府ジュエリー産地ツーリズム マッチングバスツアー』2022
イベント内容
宝石の街・甲府の手摺り研磨工房とジェムストーンフェアを巡るバスツアー
開催日
2022年7月13日
応募締切
締切済み
会場
甲府市内
参加費
無料
募集人数
20名程度
主催
甲府市商工課
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