ジュエリー研究会ムスブ

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第16回ムスブセミナー「CVDダイヤモンドとルビー・サファイア処理の現況」開催レポート

桜の開花間近の3月21日、台東デザイナーズビレッジにて
藤田健さん(藤田商店)を講師にお迎えして、
第16回ジュエリー研究会ムスブセミナー「CVDダイヤモンドとルビー・サファイア処理の現況」
を開催しました。

前半はまず「CVDダイヤモンド」について。
『CVDダイヤモンドの作り方』
『合成ダイヤモンドのメリット』
『CVDダイヤモンドの特徴と鑑別』
『CVDダイヤモンドのマーケット』などなど
現況から将来の可能性までを
豊富な資料写真をもとに分かりやすく解説いただきました。

CVDダイヤモンドに限らず、
合成ダイヤモンドの賛否は現在でも大きく分かれていますが、
現在、すでに欧米で創業しているCVDダイヤモンド会社は
「天然ダイヤモンドよりも環境破壊の無い、クリーンなダイヤモンド」
というキャッチコピーで打ち出しているとのこと。
このうたい文句には「お?」と心惹かれる消費者も
中にはいるだろうなと想像しました。

後半は「ルビー・サファイア処理の現況」について。
『加熱処理』
『表面拡散処理、格子拡散処理』
のほか、
近頃とても問題になっている、
石の細かな割れ目に鉛ガラスを流し込んで
一見きれいなルビーやサファイアに見せた
「鉛ガラス含浸処理」まで、
その方法と、処理を行った宝石のデメリットまでを詳しく解説いただきました。

衝撃だったのは鉛ガラス含浸処理の実験写真です。
一見、とても艶やかで美しい赤色のルビーを
フッ化水素に浸けて鉛含浸を取り除いたところ、
ボロボロスカスカ、とてもジュエリーには出来ない屑石に変身。
おそろしいのはこれが石の「本来の姿」であるということ。
あらためて、宝石の素性をきちんと作り手も売り手が知って
お客さんへきちんと伝えて販売することの大切さを感じました。

会終了後は近くの雲南料理店へ移動して、講師を交えて交流会を開催。
活発に意見交換がされ、あっというまに世は更けていくのでした。

次回のジュエリー研究会ムスブは5月開催予定。
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