2016年7月「甲府産地見学バスツアー」レポートvol2
2日目はジュエリーミュージアムにて
水晶研磨体験からスタート。講師はTO LABOの大寄智彦さんと、
河野水晶美術の河野誠さん。
プロの手擦り職人手ずから教えていただけるのも醍醐味です。
職人さんはいとも簡単に摺っていますが、これを自分でやるとまあ難しい。
擦る位置の目安に鉛筆で印をつけ・・
実際に手で擦っていきます。
こちらは研磨台にセットするやすりの円盤。
目を順々に細かくしていくと、最後はぴかぴかになります。
これは摺り残しの部分に大寄先生が鉛筆で印を入れたもの。
もう仕上がったかと思いきや、こんなに摺り残しがあるとは。。
2時間半で全員完成。擦り上がった石は個性を反映するかのようにさまざまです。
(ちなみに手前の左端のひときわ小さい石が私です。とほほ)
昼食は甲府名物のほうとう。野菜のボリュームに毎回圧倒されます。
でも、しばらくするとまたこれも食べたくなります。
午後は焼き印や金型、機械彫刻、アクセサリーパーツ制作など
何でもおまかせの株式会社イケウチへ。
ちいさなパーツも一つずつ手作りされている様子に、
モノづくりへの心意気を感じます。
ツアー最後の訪問先は依田貴石です。
作業場に板敷で昔ながらの盥の研磨台が並び、昭和レトロがたまらない雰囲気。
手擦りひとすじ50年の依田和夫さんの研磨スタイルは胡坐式。
折りたたんだ座布団の上に座りリズミカルに研磨を進めます。
擦り終えた石やストックしている原石を「ほらっ」と見せるときの依田さんは
とても嬉しそうで、根っからの石好きとお見受けしました。
山梨に来たらワインがなくちゃ。押さえていますとも。
帰路途中、シャトー・メルシャンでティスティングとブドウ畑の見学も行いました。
無事に一連の訪問先を見学し終えて一路バスは新宿へ。
着いてからも名残惜し気に交流の輪は尽きないのでした。
今回のこの出会いや刺激がきっと、明日の日本のジュエリーに繫がるものと思います。
2日間おつかれさまでした。