開催レポート:第26回ジュエリー研究会ムスブセミナー『アヒマディ博士の宝石学』 ツーソン&ミネラルショーガイドつき
2023年6月17日(土)
第26回ジュエリー研究会ムスブセミナー『アヒマディ博士の宝石学』 ツーソン&ミネラルショーガイドつき開催しました。
梅雨の合間の見事なお天気、会場の台東デザイナーズビレッジ会議室は80名近いご参加者で満席です。
「できるだけいろいろな原石を見ていただきましょう」
アヒマディ博士がお持ちくださった原石の展示スペースも設置。ルビー、ガーネット、ツボライト、スフェーンなどなど。宝石が地球から生まれてきたことが、原石を見るとよく分かります。
アヒマディ博士の永年の親友でいらっしゃるJAAGの原田信之さんも駆けつけてくださり、博士のご紹介は原田さんから。
当時、京都大学の大学院生だった博士が突如日本の宝石界と関わるようになったか。そして、電子回路大好き少年だったウィグル人の博士が、北京大学に合格して地質学を学び、崑崙山脈のネフライトを研究。その後、数奇な縁で京都大学からGIA Tokyoラボなどを経て現職(Tokyo Gem Science代表)に就かれるまでを、ご自身からお話しいただきました。
「今日は歴史から今までの鉱山の変化、何が新しい、何が大事なのかを伝えます」
「玉(ぎょく)について」-故郷のウィグル・ホータンなどの軟玉(ネフライト)の歴史、硬玉文化(日本の縄文人が糸魚川の硬玉を加工!世界最古)
「エメラルド」-世界で最も古いエメラルド鉱山、エメラルドができる条件(2つ)、トラピッチェの仕組み、現在のエメラルド産地とその特色などなど。
「ここでイギリス資本のジェムフィールドがガンガン掘ってます」
「ここでソーティングします。60人のスタッフがいます。ぜんぶ、シンガポールのオークションに行きます」
「わたし、ジャングルの中、3日間かけて歩きました」
など、じっさいに採掘の現場へフィールドワークに出かけている博士ならではの臨場感あふれるお話しは、宝石学でもあり冒険物語のよう。
第2部は、博士が今年行ったばかりのツーソンレポート映像です。ブースで「とっておきを見せてください」とお願いして、「そこまで言うなら」とポケットから(!)出てくる隠し玉(分かるヒトにだけ見せる)のお宝宝石は、サファイアブルーのパライバトルマリン、ミシシッピ川のとびきりのフェザーパールなど。
宝石のホットなニュースにツーソン&ミネラルショーへのあこがれが高まりました。
ちなみにツーソン&ミネラルショーへの日本からの行き方は、まずロサンゼルスまで飛行機で、そこからさらに飛行機でツーソンまでが向かいやすいそう。会場は車でないと回れない(歩いて回れる距離ではない)ので、その確保は必要。ツーソンはこのショーの人気のおかげでホテルがものすごく増えたので、宿泊場所には困らないとのことでした。
終了後はミニサイン会を開催。30分の予定が長蛇の列で1時間超えに(お待たせした皆さますみません!)
サイン会では小さな宝石博士ちゃんと博士の迎合もありました。(会場から萌える~の声・笑)
宝石が地球が生んだ自然物であること、その長い歴史と流れがとてもよく肌感覚で伝わるセミナーでした。
アヒマディ博士に心よりお礼を申し上げます。
今回は御徒町で開催される「ジェムファンファーレ」(at シーフォース)と「ガラフェス」(at GARA JEWELRY)さんから「ムスブさんも同時に開催していっしょにオカチ(御徒町)を盛り上げましょう」とお誘いを受けてこの日のムスブセミナーとなりました。
またぜひ、オカチを盛り上げるイベントを開催したいと思ってます!
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- 第26回ジュエリー研究会ムスブセミナー『アヒマディ博士の宝石学』 ツーソン&ミネラルショーガイドつき
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